スペシャルオリンピックス 前期終了
7月27日(日) スペシャルオリンピックスの活動が北海道教育大学函館校の体育館で行われました。
これで前半のプログラムが終わり、約2ヶ月間お休みになります。以前のブログでこのお休み期間の理由として、
利用者でスペシャルオリンピックスのアスリートであるIさん曰く「教育大の学生さんがお盆休みに入るから」らしいのですが、「お盆」ってそんな長くないでしょと言いたいところをグッとこらえています。「夏休み」かもしれません。いずれにしても真偽のほどはわかりません。
私、ブログ担当大臣兼ボランティアのバスケ「コーチ」職員Aも、このスペシャルオリンピックスに関わって3年目ですが、わかりません。教育大の細谷先生に聞けばわかるのでしょうけど、聞いてません。
と書いたのですが、今回判明いたしました。今回は細谷先生から説明があったのです。その理由は学生さんたちの「教育実習」だそうです。
なるほどですね。教育大の学生さんにとっては、一大事です。しっかり集中して、良い先生になってほしいと願っております。
さて、今日の活動ではとても嬉しいことがありました。
あるアスリート、T君の話です。
彼はとても真面目なアスリートで、寡黙ながら言われたことはきちっとこなすようなタイプの選手です。
私、ブログ担当大臣兼バスケ「コーチ」の職員Aは、「コーチ」と言いながらもアスリート全員とちゃんと話したことはありません。
アスリートが20人近くいるからと自分に言い訳をしていますが、あいさつ程度しかしていない選手が多いのは事実です。
T君もその1人でした。
その日のT君は、練習の最初はシュートが入っていなかったのですが、練習の後半では尻上がりに良くなってきてシュートが入っていました。
試合になって、珍しく積極的にシュートを打つシーンが目立っていたので、一本決まれば自信がつくなぁと思っていました。
しかし、それでシュートが決まるほどバスケは簡単ではありません。「コーチ」の思惑なぞどこ吹く風。世の中そんなに甘くないのです。
何本かシュートを外すと、人は次もダメかと後ろ向きになって、なかなかシュートが打てなくなります。
T君には、せめて後ろ向きにならず、積極的な姿勢だけは持ちつづけて欲しいと思っていました。
昨日は、3分ずつ3ピリオド試合ができました。
ピリオドの合間に給水タイムと「コーチ」からアドバイスがあったり、シュート決めた選手に声がけしたりします。
何本かゴール前でフリーになってる選手に良いパスをしていたI君にも声がけしました。
良いパスが出せるということは、視野が広いということです。冷静に周りが見えていて良かったよと声がけしました。
T君には特に何も言いませんでした。
あまり時間がないと自分に言い訳するのですが、シュート決めたり、良いパス出したりした選手を優先して話かけていると、こうなってしまいます。
そんなこんなで最終ピリオドになりました。
T君は、まったく後ろ向きになっていませんでした。
そして、遂にT君はゴールを決め、チームの1ゴール差の勝利に貢献しました。
試合が終わって、私はT君に話しかけに行きました。
最初何本かシュート外してたけど、めげずにシュートを打ったからゴールできたんだよと話をしたら、なんとT君は「仕事と同じですね」と言ったのです。
私は思わず「そうなんだよ!」と大きな声でリアクションしてしまいました。
私はとっても嬉しくなりました。
一見関係ないような「バスケ」と「仕事」を結びつけて考えられることに感動したのです。
そういうところからも学びを得るT君は素晴らしいと思いました。
私がボランティアとしてバスケに関わって、本当に良かったなと思わせてくれる瞬間でした。