入江貝塚

 

介護・福祉業界にたずさわる者として、入江貝塚について語らないわけにはいきません。

 

 

入江貝塚は、洞爺湖町にある紀元前1800年頃、今から約3800年前の縄文時代の遺跡です。

 

縄文時代に関しては、以前もブログで紹介させていただきました。

 

私、ブログ担当大臣職員Aは縄文時代に大変興味があります。

 

縄文時代は稲作が始まる前ですから、長期間保存できる米なんかがまだ無い時代です。食料を長期間保存できないので、他人から食料を奪っても腐らせてしまうだけですから、人から奪うより、人と協力して狩猟・漁労・採集した方が合理的です。

 

そんな時代の生活に関心があり、そこから現代の私たちが学べることはとても多いと考えています。

(写真は入江貝塚ではなく、伊達市の北黄金貝塚の竪穴式住居です)

 

さて、この入江貝塚が介護・福祉業界にたずさわる者にとって何が重要なことかと言いますと、お墓からポリオ(小児麻痺)や筋ジストロフィーが原因と考えられる筋萎縮症になった成人男性の人骨が発見されていて、寝たきりの状態で20歳前後まで成長したと考えられることから集落内で介護を受けながら生活していたと言われているのです。

 

骨だけでそんなことまでわかるの?と思いますよね。

 

私もそう思いました。

 

人骨を調べてみると、頭の大きさに比べて、手足の骨が極端に細いそうです。そこから寝たきりの状態で成長したと考えられています。

寝たきりになってしまった原因として、当初はポリオだと思われてきましたが、最近のDNA分析の結果、人骨の主が男性であることがわかり、男性に比較的多い筋ジストロフィーの可能性も指摘されています(どちらかまではわからないそうです)。

 

 

大昔の縄文人も、病気や障がいのある人を介護し、助け合って生きてきたんだと思うとうれしく思いますし、そんな祖先を誇りに思います。

 

 

通常、狩猟・採集で生きる縄文人は、食料を求めて、常に移動しなければなりませんから、寝たきりの人を介護するようなことはできなかったでしょう。

入江貝塚では当時の生活環境が大変良く、定住を可能にするほど海の幸、山の幸が豊富だったこと(魚の骨や貝殻だけでなく、イルカやオットセイ、エゾシカ、イノシシの骨が見つかっています)が大きく影響しています。

生活に余裕があったからこそだというのはもっともな意見です。

 

 

それでは現代の私たちはどうでしょう。

 

 

縄文時代と比べて、はるかに生活は豊かになりました。

 

心の豊かさはどうでしょうか。

 

縄文人のような助け合いの精神は忘れていないでしょうか。

 

 

すばらしい祖先のふるまいに恥じないように生きていきたいものです。