読書の冬⁉︎
今、中高生の間で話題になっている小説をひとつ紹介します。
莫如樹人さん(あとがきを読むと書いてあるのですが、ペンネームの読み方は決めていないそうです)という方が書いた『サムライブルー』という小説です。
舞台は近未来の日本で、サッカーのワールドカップを世界の各国がコンピューターによる自動抽選で全国民の14歳から36歳の男子の中から代表メンバーを23人選んで戦うようになった世界を描いています。
ネタバレになってしまいますから内容についてあまりここで話すのは良くないのですが(ネタバレが気になる方はこれから先は読み飛ばしてください)、なぜ今回この小説をブログで取り上げたのかという理由になるので少し紹介させてください。
この日本代表候補に2人も北海道民が選ばれ、最初の合宿も道南の七飯町で行われるなど、我らがグループホーム、ブライトのある北海道、函館とは縁のある物語です。
北海道の人口が約522万人で、日本の総人口の約4.1%を占めていることを考えると日本人の約25人に1人は北海道民と言えますね。
コンピューターでランダムに23人の日本代表を選んだ時に、北海道民の候補が2人というのは人口比から考えると少し多い気がします。しかし、それは良しとしましょう。私たちの北海道がたくさん取り上げられるのは良いことですから。
候補の1人は札幌の中学生と小説の中で書いてあります。札幌は人口が約200万人ですから、2人のうち1人が札幌市民というのは、まぁあり得る話ですね。
もう1人の住所は小説中に具体的な地名が出てきません。しかし「函館空港からレンタカーを借りて運転すること約一時間」とか「人口数千人の海沿いの小さな町」という表現があることから、函館近郊の町だということは確定します。
また「ここから車で三十分くらいのところで漁師してる」と小説中に書いてあり、この時の「ここ」とは最初の合宿地、七飯町大沼であることから、森町か鹿部町ではないかと推測できます。
ちなみにこの森町は「もりまち」と読むのですが、北海道の市町村で唯一、「町」を「ちょう」ではなく「まち」と読みます。このことを覚えておくと森町以外はすべて「〜ちょう」と読めば良いので簡単です。
鹿部町は「しかべちょう」と読みます。「町」以外の部分の読み方が難しいというのも北海道の地名の特徴ですが、とりあえず「まち」か「ちょう」かは、もう大丈夫ですね。
また今年も北海道の地理の話になってしまいました。たまたま『サムライブルー』という小説の舞台の一部が北海道だったので思わず筆を執った次第です。興味がある方は読んでみてください。