スペシャルオリンピックス 後期スタート!

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10月5日(日)教育大の体育館にて、スペシャルオリンピックスの活動が再開しました。

 

 

以前のブログで前期の終了を紹介してから約2か月、長い夏休みを終えてアスリートのみなさんが戻ってきました。

 

体育館に行くと、ウォーミングアップがてらシュート練習をするのですが、そこでこの2か月間の話など近況を話してくれるアスリートの方もいます。

 

 

今回はR君の話をします。R君は函館のアスリートの中で一番上手な選手です。

 

スペシャルオリンピックスの活動では、バスケの基本練習の後、試合をします。その基本練習と試合の合間の休憩時にR君が話しかけてきました。

 

どうやら、先日バスケの大会があり、相手チームにボコボコにされたらしいのです。まったく太刀打ちできない状態だったらしく、そこで「どうやったら相手を抜けるのか」と「コーチ」である私、ブログ担当大臣職員Aに相談に来たというわけです。

 

R君は函館の中では試合になれば無双するほど速く、上手な選手ですので、強い相手に思うようなプレイが出来なかったのがとても悔しかったのでしょう。

 

その時、動画を見てもらった方がわかりやすいとのことで、少し見せてもらいました。その場でとりあえずいくつか解決策は提示したのですが、その後ものすごく気になって、個人的にその動画を送ってもらい、もっと分析してみることにしました。

 

見せてもらった動画の他にもあるのかなと思っていたのですが、わずか39秒の動画1本しか無いようでした。

 

 

まぁ、私くらいのバスケバカになると39秒でも充分でして、山のように言いたいことが出てきます。

 

 

バスケは5人でするスポーツですので、自分と他の4人を使ったチームプレイと自分一人の個人技に頼ったプレイと大きく2つ言いたいことが出てきます。

その2つの中にも細かく、こういうプレイ、こういうプレイといくつもバリエーションがあります。あぁ、全部説明していくと考えただけでもワクワクが止まりません。

 

しかしR君の相談は「どうやったら相手を抜けるのか」ですから、個人技の話を聞きたいのかなとは思います。個人技であれば、自分が練習してうまくなればいいので話は簡単です。他のメンバーがからむことは自分一人では解決できない問題だから少し難しく感じているかもしれません。

 

でも、せっかく味方になってくれる仲間がいるのですから頼ってもいいのではないかと思うのです。一人では勝てない相手でもチームになれば勝てるかもしれないのです。

 

1+1+1+1+1が5ではなく、10や100になるのがチームプレイです。その面白さ、奥深さを知るとまたバスケが好きになると思います。

 

 

そう考えていくと、ただ「相手を抜きたい」のか「相手チームに勝ちたい」のかどちらなのかなと疑問が出てきます。

 

目の前の相手をドリブルで抜き去りたいのか、試合に勝ちたいのかということです。

 

目の前の敵をドリブルで抜いても試合に勝てるとは限りません。チームが勝てなくても自分が相手ディフェンスに勝てればそれでいいのか……そんなことまで想いは至ります。

 

「相手チームに勝ちたい」のであれば、自分がシュートを決めて2点取るのと、ディフェンスを頑張って敵のシュートを2点分防ぐのは全く同じ価値です。

 

と言うのも、39秒の動画の最後の方で相手にリバウンドを取られて、結局シュートを決められるシーンがあるのです。それを防ぐのも相手をドリブルで抜き去ってシュートを決めるのも私に言わせれば全く同じなのです。

 

 

スポーツは何でもそうかもしれませんが、派手に点を取る方が目立ってカッコいいですね。

 

それに比べてディフェンスは地味です。

 

でも、その地味な活動がないと試合には勝てません。

 

どちらも同じくらい重要なことなんです。

 

 

やるべきことはたくさんあります。伸びしろしかないです。

 

「コーチ」としても言うべきことがたくさんあって、楽しみしかないです。